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ねじ(ネジ)のすりわり加工


頭の形状にもよりますが、すりわり小ねじ(ネジ)もすりわり溝を最近では十字穴と同じようにヘッダーの頭部据え込みと同時に圧造加工する場合があります。しかし一般にはすりわり機による二次加工が主です。

日本では組み付け作業が自動化しやすいため、十字穴付き小ねじの需要が非常に高まっていますが、すりわり小ねじもすりわり溝を確実に入れたものは高い締め付けトルクの伝達が行えます。最近の締め付け力を高めていく傾向などと、他方、ドライバーの汎用などの特長があり、世界的には需要が大きい状況です。

すりわり加工は、頭部成形後、ブランクの頭にフライスによって溝を入れる作業です。

この機械には、ブランクが固定されたところへフライスが上下に作動して溝入れを行う「やげん形式」と、カッターが移動せず一定の位置にあってフライスの下方をブランクが移動して溝入れを行う「たいこ形式」の2種類がおもに使用されています。

右図はやげん式すりわり機です。

ホッパーからシュートへ移送し、シュートの端にやげんが回転し、ブランクが1個づつやげんの溝にはさまれて移行し、すりわりされます。

やげには、正確に12等分されたV字型の溝があります。このやげんは、すりわりの加工時間だけ休止するような構造になっています。

ブランクの移送、ブランクを押さえる、フライスで溝を切る

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ブランクの移送→ブランクを押さえる→フライスで溝を切る→バリ取り→ブランク押えが離れる→やげんが回転する