ねじの宇都宮螺子TOP過去ログ置場

ブランク成形


切削に代わる加工法として冷間鍛造を使用する場合、形状的に切削品とは異なったものになります。

一般的に切削加工によくみられる鋭いコーナーや、急激な断面形状の変化は冷間鍛造には酷であり、ゆるされるかぎり各部に丸みをもった形状にすべきです。

塑性加工に使用する冷間加工装置は、総称して冷間鍛造プレス(圧造機械)と呼ばれます。ねじ(ネジ)製造に使用される圧造機械は、横型プレスの1種で主にクランク機構により駆動されます。

 

 圧造機械の分類

  駆動源 フレーム
構造
行 程 駆動機構 圧造機械の種類 呼び方 ダイスとパンチ
の組合せ
 冷 間
鍛 造
プレス
 機械プレス  縦  型  トランスファー
シングル
 ナックル
クランク
 横  型

(圧造機械)

 トランスファー

 シングル

 クランク  汎用ヘッダー  シングル  1D - 1B
 ダブル  1D - 2B
 2ダイ2ブロー  2D - 2B
 2ダイ3ブロー  2D - 3B
 多段ホーマー ボルトホーマー
パーツホーマー
ナットホーマー
 3段ホーマー  3D - 3B
 4段ホーマー  4D - 4B
 5段ホーマー  5D - 5B
 n段ホーマー  nD - nB
 油圧プレス

 

 ヘッダーの種類

形式 ダイスの数 パンチの数 形状 型代 工賃
 シングルブローヘッダー 単純


複雑



 ダブルブローヘッダー
 2ダイ2ブローヘッダー
 2ダイ3ブローヘッダー
 3ダイ3ブローヘッダー
 4ダイ4ブローヘッダー

 

固定されている型をダイス、ラム側に付いて移動する型をパンチと呼び、ダイス、パンチの数により変形数が決まります。従って型数が多くなるにつれて複雑な形状ができることになります。 素材はコイル状に巻いた線材を連続的に機械に供給でき、機械内部では素材は一定寸法に切断され、金型(パンチとダイス)によって圧縮力が加えられ、頭部と軸部が成形されます。
冷間加工は、パンチとダイスの組合せによって行われ、下図に示すように(1)前方押し出し(絞り加工)、(2)後方押し出し(穴あけ加工)、(3)挽込み、(4)トリミング、を基本行程として、この組合せにより最終製品を作り出します。
nejiinfo_sp_09.gif (15221 バイト) nejiinfo_sp_10.gif (14529 バイト) nejiinfo_sp_11.gif (11299 バイト)

nejiinfo_sp_12.gif (12428 バイト)

nejiinfo_sp_13.gif (13936 バイト)
(1) 前方押し出し (2) 後方押し出し (3)挽込み (4) トリミング

 

頭部成形工法の挽込み基本として、次のようなものがあります。
nejiinfo_sp_14.gif (1753 バイト) nejiinfo_sp_15.gif (1785 バイト) nejiinfo_sp_16.gif (1759 バイト) nejiinfo_sp_17.gif (1776 バイト)
(1) パンチとダイスの
間での成形
(2) パンチとダイス
での成形
(3)ダイス側での
成形
(4) パンチ側での
成形