ダブルヘッダー |
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ねじ(ネジ)を製造する為の冷間圧造加工の中で最も一般的なものが二段打ちヘッダー(double
header)です。 機械の構造は他の物と比較して輻輳しておらず、ローラー矯正から送られてきた素材をストッパーに当てます。横側のカム機構から往復運動に変えたスライドの動きによるナイフ機構で所要寸法に切断すると同時に、そのままの状態でダイス側に運びます。 予備据込みパンチ(第1パンチ)と仕上据込みパンチ(第2パンチ)とで完成品に仕上げ、ねじの頭部を据込み形成するとともに、ねじの転造下径寸法を成形します。 第1パンチと第2パンチの動きは横方向の運動のものと、縦方向(上下方向)のものがあります。 ダブルヘッダーは、小ねじの生産用には2φ以下と3〜4φ用、5〜6φ用、8φ用くらいの機種が使用されます。 |
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送りロールで送られた材料は、切断ダイスを通り材料ストッパーで長さを定められます。 |
2ダイ・3ブローヘッダー |
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従来ダブルヘッダーでの成形が限界の場合においては、多段式トランスファーヘッダーを用いるか、またはダブルヘッダー成形ブランクを利用して切削等の二次加工を加える方法が用いられていました。 多段式トランスファーヘッダーの場合、取扱が困難なことや、切削等の二次加工を加えると量的確保ができない等の苦労がありました。 低製造コストの要望が高まるに従って、多段式トランスファーヘッダーのように取扱が複雑でなく、むしろダブルヘッダーに近い操作性を持つ2ダイ3ブローヘッダーが開発されました。 2ダイ3ブローヘッダーはその呼称からも理解できるように、2個のダイスと3個のパンチの組合せにより製品を成形するもので、単に段付物や軸径に対して頭の大きい製品のみでなく、中空タイプのもの、トリミングタイプのもの等が成形できます。
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