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ねじとは? ねじの種類  ねじ部品の冷間加工による製造

 

3.「ねじ部品の加工法」


ねじ部の形成加工

ねじ(ネジ)部品の成形加工には、つぎの加工法が採られています。

冷間圧造

コイル状の材料を常温のまま圧造成形する方法

熱間圧造、熱間鍛造

材料の変態点よりやや高く、材料が溶け始める温度より100〜150度C位低い温度に加熱し、頭部を圧造または鍛造成形する方法

切削加工

部品の頭部寸法に適した六角、四角、丸材などを工作機械のチャックで固定し、それを回転させ切削工具により軸部およびねじ部(ねじ部は転造することもある)を加工する方法

温間圧造

冷間圧造と熱間圧造の中間に位置する圧造方法で、冷間では圧造しにくく、熱間では加工精度、生産性の面で問題があるような場合に用いられる加工法で、材料を変態点以下の温度に加熱して連続的に圧造する方法

 

冷間圧造とは、

針金を切ろうとする時、その部分を何回か繰り返し曲げて切ることができます。最初はやわらかくても曲げることによりだんだん硬くなりついには折れてしまいます。

このように材料を曲げたり、伸ばしたり、叩いたりして形を変形させることを塑性加工といいます。ボルト、ナット類の予備加工段階のものを常温で塑性加工をおこなうことを 「冷間圧造」と呼んでいます。

金属工学上では一般に、金属の再結晶温度以上で加工することを高温加工、それ以下の温度で加工することを冷間加工と呼んでいます。


この加工で材料が次第に硬化する現象を、金属の加工硬化現象といいます。

塑性加工の特徴は、・材料に無駄が無く ・寸法の精度も良く ・機械的性質が向上し ・表面粗度が良好 な点があげられます。

冷間塑性の据込み、絞り、転造などの作業を組み合わせて製造され、これらの作業を総括して圧造と一般に呼ばれています。