ねじの製造方法は冷間圧造、熱間圧造、切削加工、温間圧造等、いろいろありますが、そのなかで当社の得意とする 「冷間圧造」 による方法を簡単に説明いたします。 |
「冷間圧造」って? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
針金を切ろうとする時、その部分を何回か繰り返し曲げて切ることができます。最初はやわらかくても曲げることによりだんだん硬くなりついには折れてしまいます。 このように材料を曲げたり、伸ばしたり、叩いたりして形を変形させることを塑性加工といいます。ボルト、ナット類の予備加工段階のものを常温で塑性加工をおこなうことを 「冷間圧造」と呼んでいます。 金属工学上では一般に、金属の再結晶温度以上で加工することを高温加工、それ以下の温度で加工することを冷間加工と呼んでいます。 |
ねじ部品の冷間加工(圧造)による製造 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねじ部品(ねじ付き部品、リベット、ピンなどの締結部品を含みます)の製造方法は一般に、
(1)材料 → (2)成形 → (3)熱処理 → (4)表面処理 → (5)出荷
の順に行われます。
(1) 材 料 まず、材料となる線材を用意します
(2) 予備成形 材料を切断し、原型をつくります
(3) 二次加工 先端を丸、とがり、棒、平面等に加工していきます
(4) すりわり加工 頭部ができましたらフライスによって溝を入れます
(5) ねじ転造 転造とは塑性変形によりねじ山をつくる方法です。
読んで字のごとくころがして作ります。
平ダイス式
プラネタリ式
丸ダイス式
(6) 熱処理 必要に応じで焼き入れ(硬くする)、焼き戻し(粘くする)などの熱処理を施します
(7) 表面処理 必要に応じて各種メッキなどを施します