別名 | ばね座金、スプリングワッシャ、ばね座 (表記の場合「SW」と省略される場合もあります) |
英語名 | Spring Washers, Spring Lock Washers, Split Lock Wahsers |
中国語 | 弹簧垫圈 |
JIS | JIS B 1251 |
*ここでの別名・英語・中国語名共に一般的な名称ですが、使われ方が違う場合もありますのでご注意下さい。 |
スプリングワッシャーは平座金の一部が切れてねじれた形をしています。このねじれあることによって、緩み止めや緩んだ際の脱落防止の効果が発生します。 ばね座金とよばれる事もあります。 |
また、スプリングワッシャーは単体でねじに組み込まれる場合もありますが、平座金(ワッシャー)と組み合わせて使用する場合もあります。 平座金(ワッシャー)とスプリングワッシャーを一緒に組み込む順番は普通はワッシャーを部材側にします。 |
スプリングワッシャーの種類の中で一番流通量が多いものは一般的には「スプリングワッシャー2号」と呼ばれており、普通スプリングワッシャーといえばこの2号になります。 これ以外にも材料の少し太い3号があります。重荷重用に使用されていますが一般的に目にするスプリングワッシャーのほとんどは2号になります。
|
おねじ側使用例 |
スプリングワッシャーを入れる目的は「緩み止め」と緩んだ時の「脱落防止」です。スプリングワッシャーを入れる事により、ねじの頭やナットと部材の両方に食い込む事によって緩み止めの効果が出ます。 スプリングワッシャーが部材に食い込めば、当然部材を傷つけます。その為、通常分解と組み立てを頻繁に繰り返す場所にはスプリングワッシャーは向きません。 |
スプリングワッシャーを組んだねじが緩んでも、スプリングワッシャーの反発力によって押し付けられ摩擦力が増し、ねじやナットが外れにくくなるのが脱落防止効果です。 スプリングワッシャーは緩み止めの方法の一つですが、絶対に緩まないという訳ではないので、他の方法と組み合わせて効果を高める事が必要になる場合もあります。 |
|
*表記の寸法はスプリングワッシャー(2号の寸法です。これより大きい製品も流通しています。
呼び径 | M2 | M3 | M4 | M5 | M6 | M8 |
内径(d) | 2.1 | 3.1 | 4.1 | 5.1 | 6.1 | 8.2 |
外径(D) | 4.4 | 5.9 | 7.6 | 9.2 | 12.2 | 15.4 |
断面寸法(b) | 0.9 | 1.1 | 1.4 | 1.7 | 2.7 | 3.2 |
厚み(t) | 0.5 | 0.7 | 1.0 | 1.3 | 1.5 | 2.0 |
単位(mm) |
呼び径 | M10 | M12 | M14 | M16 | M18 | M20 |
内径(d) | 10.2 | 12.2 | 14.2 | 16.2 | 18.2 | 20.2 |
外径(D) | 18.4 | 21.5 | 24.5 | 28.0 | 31.0 | 33.8 |
断面寸法(b) | 3.7 | 4.2 | 4.7 | 5.2 | 5.7 | 6.1 |
厚み(t) | 2.5 | 3.0 | 3.5 | 4.0 | 4.6 | 5.1 |
単位(mm) |
通常規格品のスプリングワッシャーを表現する時には「材質」「表面処理」「スプリングワッシャーの種類(必要に応じて号数)」「呼び径」で表現する場合が多いと言えます(例;「ステン生地SWM3」の場合、材質「ステンレス」,表面処理「無し(生地)」「スプリングワッシャー2号」の呼び径「M3」となります)。
材質/表面処理 | 種類 |
ステンレス/生地 | スプリングワッシャー(2号) M3〜M30 |
鉄/三価ホワイト | スプリングワッシャー(2号) M2〜M36 |
鉄/ニッケル | スプリングワッシャー(2号) M2〜M24 | 鉄/三価ブラック | スプリングワッシャー(2号) M2〜M30 |