別名 | ウイングボルト、蝶ねじ、ちょうボルト |
英語名 | Wing Bolts |
中国語 | 翼形螺栓 |
JIS | JIS B 1184 |
*ここでの別名・英語・中国語名共に一般的な名称ですが、使われ方が違う場合もありますのでご注意下さい。 |
蝶ボルトは頭部に蝶のような取手の付いたおねじを持つボルトです。工具が無くても手で締結が可能で、つまみねじの代表と言っても過言ではありません。 英語ではこの蝶ボルトの取手の部分を羽に見立てて「ウイングボルト」と呼ばれています。 |
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蝶ボルトと同じく取手のあるナットに蝶ナットがあります。基本的におねじとめねじとの違いで取っ手部の形状の呼び名は蝶ボルトと同じです。 |
蝶ボルトは1種〜3種まで規格があります。1種と2種は取っ手部分が重厚で高級感がありますが価格が高く重量があります。3種は比較的軽めで価格は安めです。流通量は2種3種が比較的多めです。
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大型はしごの足 |
一般的な小ねじ類やボルト類のほとんどは工具を使い締結しますが、頻繁にねじを緩める必要がある場合は毎回工具が必要になります。 蝶ボルトはそういった器具や看板などに付いている場合が多くで、蝶ナットと同様に頻繁に手でねじを緩める必要がある場所に適しています。 |
蝶ボルトは見た目が多少無骨な為、機能性が重視される場所に使用される事が多く、外観を重視する場合取っ手部分が樹脂のつまみねじが使用される事もあります。 しかし、蝶ボルトの方が歴史が長い分大小様々な寸法のものが流通しています。また全体が金属である為、強度的にも優れているなど樹脂製のつまみねじにはない優れた点も多くあります。 |
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ねじの呼び径(d) | M4 | M5 | M6 | M8 | M10 | M12 | M16 | M20 |
翼の幅(D) | 20 | 25 | 32 | 40 | 50 | 60 | 70 | 90 |
翼の高さ(H) | 10 | 12 | 16 | 20 | 25 | 30 | 35 | 45 |
座面の径(A) | 7.0 | 8.5 | 10.5 | 14.0 | 18.0 | 22.0 | 26.0 | 34.0 |
呼び長さ(l) | 10-50 | 10-60 | 10-80 | 12-100 | 15-90 | 20-100 | 25-100 | 40-100 |
単位(mm) |
ねじの呼び径(d) | M3 | M4 | M5 | M6 | M8 | M10 |
翼の幅(D) | 17 | 21 | 21 | 27 | 31 | 36 |
翼の高さ(H) | 9 | 11 | 11 | 13 | 16 | 18 |
座面の径(A) | 6.5 | 8.0 | 8.0 | 10.0 | 13.0 | 16.0 |
呼び長さ(l) | 6-20 | 8-30 | 8-30 | 10-100 | 15-100 | 15-100 |
単位(mm) |
*ここで紹介している蝶ボルト3種は便宜上3種と呼んでいますがJISの3種とは形状や寸法が異なるメーカー規格です。
ねじの呼び径(d) | M4 | M5 | M6 | M8 | M10 | M12 |
翼の幅(D) | 20 | 22 | 25 | 32 | 41 | 47 |
翼の高さ(H) | 9.0 | 9.6 | 12.0 | 15.3 | 19.3 | 23.0 |
座面の径(A) | 7.2 | 10.0 | 12.0 | 15.0 | 18.0 | 20.0 |
呼び長さ(l) | 8-35 | 8-35 | 10-40 | 12-50 | 20-30 | 25-50 |
単位(mm) |
通常一般品の蝶ボルトを表現する時には「材質」「表面処理」「ねじの種類」「ねじ部の呼び径」「ねじ部の長さ」で表現する場合が多いと言えます(例;「ステン生地蝶ボルト2種R型4X10」の場合、材質「ステンレス」,表面処理「無し(生地)」「蝶ボルト2種R型」のねじ部呼び径(ねじの直径)「M4」の長さ(図面上Lの長さ)「10」となります)。
材質/表面処理 | 種類 (製造方法により寸法が変わります) |
ステンレス/生地 | 鍛造蝶ボルト1種 M4-M20 |
冷間蝶ボルト2種(R型) M3〜M12 | |
鉄/ユニクロ | 冷間蝶ボルト1種 M6-M10 |
冷間蝶ボルト2種(R型) M3〜M12 | |
プレス蝶ボルト(3種) M4〜M12 |